京都の花街

京都には現在、上七軒、祇園、祇園東、先斗町と宮川町の五つの花街があります。それぞれに歌舞練場というお稽古場があり、芸妓さんと舞妓さんが所属しています。
お茶屋さんと置屋さんが軒を連ねた風情ある町並みと、行き交う芸舞妓さんの姿はとても京都らしい風景です。


宮川町

京都の五花街の一つ「宮川町」は、260年程の歴史があります。四条通りの南座も近く、芝居茶屋として栄えたのが始まりと言われています。

現在は若手の芸舞妓が多く、大変賑わっている花街です。毎年4月には「京おどり」、10月には「みずゑ会」で皆様に日頃のお稽古の成果を観て頂きます。

現在宮川町には40軒ほどのお茶屋さんがあり、80人前後の芸妓さんと舞妓さんが所属しています。

京都の花街 鍾馗さん 宮川町
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置屋さんとお茶屋さん

置屋さんとは、舞妓さんや芸妓さんが所属している「家」のことです。仕込さんの頃から住み込みで修行をし、舞妓さんになってからも置屋さんが衣食住の世話をします。 お茶屋さんからの予約で舞妓さんを派遣して全てのスケジュールを管理するので、芸能プロダクションに似ているかもしれません。
各置屋さんにはそれぞれ女将さんがおり、芸舞妓さんからは「お母さん」と呼ばれますが、文字通り皆のお母さん的存在で、未成年の舞妓さんの保護者になります。

お茶屋さんは、芸妓さんと舞妓さんを置屋さんから呼んで、お座敷でお客様が遊ぶ場所です。お料理屋さんから仕出しを取ったり、芸舞妓さんとお座敷遊びをしたりおしゃべりをしたり、色々な楽しみ方があります。もちろん一見さんお断りなので、お客様同士のご紹介がないとお茶屋さんには上がれません。最近ではお茶屋さんと置屋さんを兼業している家が増えています。


置屋さんとお茶屋さん